-(60)- 水の上の生活 陸地に一定の住家を持たず、一艘の小船を我が家として、浮草のような日々を送っている水上生活者は、東京だけで一萬ニ三千戶、人口にして三萬六七千人といふのですから、正に地方の小都市に匹敵します。これらの人々の生活は、京橋區明石町河岸にある水上警察署が、その保護と取締の任に當たっています。 -(主婦之友附録)- 主婦之友第16巻第9號附録