写真DDTノサンプヲウケルオヤコ
S1R0101115297
DDTの散布を受ける親子
撮影年月日
1946年(昭和21年)6月10日
撮影地
福岡県福岡市博多区沖浜町
撮影者
コレクション(提供者)
米国国立公文書館(National Archives and Records Administration)
米国国立公文書館オリジナル番号
34-2072-111SC-0599_298232
色彩無
貸出可
内容
DDT(有機塩素系殺虫剤)の散布を受ける引揚者の親子。
博多は引揚港に指定され、引揚者のための収容施設のほか、孤児施設、療養所などが設けられた。朝鮮半島や満州からの引揚者が大勢上陸し、船から降りて収容所まで行く途中では、粉末状の消毒薬であるDDTを身体や衣類、荷物にも吹きかけて消毒が行われた。
当時、国内では感染症の発しんチフスが大流行していた。発しんチフスはシラミやダニなどの害虫によって媒介されるもので、不衛生な環境下で流行することが多く、DDTの散布による殺虫と消毒は感染症の更なる拡大を防止するための措置であった。
※DDTとはDichlorodiphenyltrichloroethaneの略
原文
Hakata Reception Center, Fukuoka.DDT, children.