同盟写真特報第２２４４号（３）賣國奴バドリオ遂に無條件降服　獨軍ム統帥を救出・米英軍に猛攻撃

去る九月九日伊太利「バドリオ」政權は突如日獨伊三國條約や單獨不講和條約の盟薬を裏切り米英に無條件降伏し背信の醜を世界に曝して自國伊太利を悽惨な決戰場とするの愚を敢てしましたが、歐洲に鐵の陣布く獨軍は直ちに伊太利に進撃、伊軍を武装解除伊艦船を抑留するを始め、敵米英軍撃滅へ逞しい火蓋を切りまたヒツトラー獨總統はバドリオ一派に監禁されてゐたムッソリーニ統師を見事救ひ出し、敵陣營を啞然とさせたのでした。而もこの秋伊太利にファシスト國民政府が、三國條約のもと米英撃滅に邁進することを叫んで誕生し、ムッソリーニ生還と共に伊國民死せずと烈々の意氣を示しました。皇國日本は歐洲に戰ふ盟邦獨逸と呼應して九日伊太利に嚴重抗議すると共に嚴然たる態度を以て東亞の伊軍を武装解除、艦船を抑留、伊權益を接収し更に十五日獨逸と共に三國條約の微動もしないことを共同宣言し世界に枢軸必勝の大進軍を明らかにいたしました。今こそ我等皇國民一億は必勝の信念も固く断乎皇國勝利に鐵の進撃をつヾけなくてはなりません。
寫眞は（１）ヒットラー總統に救ひ出されバドリオ政權及び米英撃滅に烈々の決意沸らすムッソリーニ統帥（２）皇軍に武装解除された伊陸戰隊とレオパルと號乘組印（陸軍省檢閲濟海軍省許可濟第一〇一號）（３）敵米英撃滅へ歐洲に鐵の陣布く獨ヒットラー總統（４）厚顔無恥の賣國奴パドリオ

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