同盟写真特報第２２０３号（２）決戦の海を征す！！

今日も征く堂々の我が輸送船團－あの日、米英蘭を撃滅するために皇軍精鋭が勇ましく進んだ決戰の海を！！今、大東亞共榮圏の建設は一歩一歩と進んでゐるとは言へ、敵の海上ゲリラ言うさ戰ゲリラ空襲に全く油断は出來ない。（１）晝も夜も潜水艦監視将兵の眼は「魂の兵器となつて米英撃滅に輝いてゐる。（２）甲板もまだ薄暗い朝の五時半、兵隊さんたちは元気よく起床點呼を受ける。そしてはるかに祖國の宮城を拜したのち、一齊に戰軍訓の朗唱にうつる。”死生困苦の間に處し命令一下欣然として死地に当時ー”と兵隊さんの闘魂は決戰の洋上を壓する。（３）”物事はぬ戰士”軍馬の海上輸送も大変である。兵隊さん達は晝も夜もつきそつて、水や食事の世話から病馬の手當などまるで肉親のやうに勞りつヾけてゐる。（４）水の中に居ながら水を惜しまねばならぬ船上で、兵隊さんが一番喜ぶのはスコールである。水平線の彼方からスコールが來ると兵隊さんは裸になつて甲板に躍り込み、石鹸の泡を飛ばして身体を洗ふのです。

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