同盟写真特報第２１０６号（２）オモチヤの金で軍艦を

（辻詩）建艦獻金　都築益世
武雄
おもちやの自動車を　買つていただくかはりに　そのお金で獻金しようではないか　武雄　おまえだって　知ってゐるだろう　「欲しがりません勝つまでは」といふわけを　さうだ　日本は海にとりまかれてゐるね　だから　國の護りは　海を護ることになる　それに　にくい米英をうちこらすためには　どうしても廣い太平洋に　飛行機を満載し大きな大砲を備へた軍艦を一艘でも多く　浮かべなくてはならない　ああ　勇ましい　逞しい　日本の無敵艦隊　それが　僕たちの獻金によつてできるのだ　武雄　どうだ　おまえは　兄さんの考へに賛成だろうな　きつと。（日本文學報國會提供）
上・堂々進水するわが軍艦　右・白波けたてて（驅逐艦）

寫眞は左海軍省許可濟第一三に號右同一〇一號
教育版