写真ニホンシャシンシンブン ニッシャフォトニュース ダイ989ゴウ 4 シショウニマヒ ワクチンノコクナイセイゾウホンカクカ ヒャクハチジュウマンニンノニュウヨウジニセッシュスル
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日本写真新聞 日写フォトニュース 第989号(4) 小児マヒ・ワクチンの国内製造本格化 百八十万人の乳幼児に接種する
内容
厚生省では小児マヒ予防のワクチンの強制接種対策を急いでいたが、本年度の乳幼児百八十万人の接種計画を決定した。小児マヒはこの十年間に八倍も発病率が増加、ワクチンはほとんどを輸入していたが、やっと製造五社による大量国産化の見通しがつきこの決定になったもの。
ソーク・ワクチンの製造には、カニクイザル、アカゲザルの腎臓が使われる。これに培養液を加え、紫外線をあててウイルス液にホルマリンを加え、紫外線をあててウイルスを不活性化し、種々の国家検定をうけて医局に回されるが有効期間は六ヵ月しかない。
上・小児マヒ・ウイルスをサルの腎臓細胞に接種するが、その前に詳しくサルの健康診断をする。
右・できたワクチンは摂氏四度の冷蔵庫に保存される。
上・オリの中のカニクイザル。係員がはいると逃げ回る。
上・無菌室でサルの腎臓に接種し、培養室で培養する。
昭和三十六年一月二十五日 第九八九号
日本写真新聞社
原文