関西電力が四百二十五億の巨費と三百万人の労働力を投入、北アルプスの黒部峡谷に建設を急いでいた黒部第四発電所がほぼ完成した。まもなく一部発電が行われるが、地下発電所としては世界一のものである。またこの黒部は電源開発と同時に観光資源開発の意味でも注目されだした。 黒部第4ダムの全容、バックは立山連峰。着工以来4年6ヵ月の年月がかかり、153人という記録的な尊い犠牲者が出ている。 昭和三十六年一月十一日 第九八七号 日本写真新聞社