ストックホルムでのできごと。人っ子一人通らない深夜、突然ラジオ屋のショー・ウインドウがぶち破られた。コソ泥が小型ラジオをつかみ出した。その瞬間、店内のカメラが自動的に撮影したのがこの写真である。もっとも、撮影するだけで、手錠ががちゃりとはいかないらしい。 スウェーデンでは、刑がきまるまで容疑者の顔写真は出さない。そこで、この写真の人物も目がかくされている。(WWP) 昭和三十五年十月二十六日 第九七七号 日本写真新聞社