ババリア・アルプスのふもと、ミッテンウッドの風光明媚な村で、五百人の地方人による射撃大会が開かれた。この大会の歴史は古く、騎士道はなやかな時代に、町や村を守るために組織された弓の狙撃兵たちが、家代々その技を子孫に伝え、いまのような射撃のスポーツになったもの。 背負った家宝の大砲は、小さいながらも実弾が撃てる 昭和三十五年九月二十八日 第九七三号 日本写真新聞社