台湾名物の一つであった輪タク四百台が、このほど警察の手で廃棄処分された。これは、目下非常な勢いで増加しているタクシー業者が、各自、輪タク十台を邦貨三万円で買いとり、斜陽の輪タク業者との摩擦を解決したもの。しかし〝足〞を失った庶民たちは大いに残念がっている。 淋しい思い出自分の車をこわす輪タク業者(PANA) 昭和三十五年九月二十八日 第九七三号 日本写真新聞社