日本写真新聞　日写フォトニュース　第９５０号（３）　西独ズーベッツ曲芸団の離れわざ　この綱一本で世界を渡る

天主閣から堀をへだてた対岸まで、五百メートルを張った綱の上をオートバイで行ったり来たり。風がふくたびに綱は大ゆれにゆれるが、アルプスの峰を綱渡りしたこの連中にとっては、ほんのり小手調べというところ。見上げる見物人のほうが、キモを冷やし続けの空中ショーだった。
右　万一を思って出動した水上署のランチをせせら笑うように、足の先でぶらさがるのは、なんと１６才の女の子。
上、高さ５５メートルの空中で、時速２５キロのオートバイが、バックしたり、はとするような急停止をする。
昭和三十五年四月六日　第九五〇号
日本写真新聞社