国賓として招かれた アデナウアー西独首相は、奈良、京都などをまわり、日本の社会、文化を視察して帰国した。在日中、公式会談はただ一回だけという親善旅行だったが、それでも、聞き役に回った日本首脳部に、対共産圏対策などで〝反共の闘士〞ぶりを印象づけていった。 奈良でシカと遊ぶアデナウアー首相(PANA) 昭和三十五年四月六日 第九五〇号 日本写真新聞社