さる二十九日深夜、モロッコのアガジル市を襲った大地震は、死者約一千、負傷者約五千の大被害を与えた。ほとんど全壊した同市では、約四万人が家を失ったものと推定される。ラバトの地球物理学研究所は、百九十年前死者一万五千を出したポルトガル大地震に次ぐものと発表した。 この家屋はまだいい方、大部分の建物が全壊した。(WWP) 家を失い避難した市民たち(WWP) 昭和三十五年三月十六日 第九四八号 日本写真新聞社