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日本写真新聞 日写フォトニュース 第946号(3) 〝さてお立合い〞と今様又右衛門の荒技 刃渡りぐらいはおてのもの

内容

この勇ましい人は、東京・台東区浅草千束町に住む十代目荒木又右衛門と称する萩村頼正さん(五三)。ごらんのように〝気の弱い人が見ると卒倒する〞荒芸の持主だが、こうなるために、三十五年間、文字通り血みどろの修行をつんだという。近くフランスを始め欧米各国を訪れるはず。
自転車のスポークを突き刺すが、不思議に血がでない。
奥さんのうなじに置いた大根を切る。一瞬の加減が技。
手を触れると、スッパリ切れる日本刀を横にして、掛け声をかけて、刃の上に乗る。さて、その次ぎの動作は、腰をひねり、大刀二振を拔く。しかし、足の裏は、少しも切れない。S.F.S
昭和三十五年三月二日 第九四六号
日本写真新聞社

原文