東京の神田青果市場には一日に二百トンから三百トンの西瓜が入荷、夏の夜空が白々と明ける頃には、カン高いセリ声が市場内をところ狭しとこだまする。最盛期には昨年より二割方安くなるというからかなりの出回りが予想される。しかし農家では早くも豊作貧乏の心配が出ている。 西瓜割りに興ずる農家の人たち(茨城県鹿島郡神栖村横瀬部落にて) 昭和三十四年七月二十二日 第九一七号 日本写真新聞社