米国のロケット、ジュピターに乗せられた二匹のサルは時速1万6千キロで重力作用のない大気圏外を9分間飛行、無事生還した。人工衛星にのったソ連のライカ犬はついに地上に還らなかったが、サルの実験に成功したことは人間が宇宙を旅行する日も近づいたといっても過言ではない。 ジュピター・ロケットの気密室に入れられるため 装置をほどこしたサル=AP サルが飛行中入っていた気密室内部=AP 昭和三十四年六月十七日 第九一二号 日本写真新聞社