みどりの芝生に白球がとぶ。さわやかな初夏の日ざしを浴びて、御夫妻はこのほど御結婚後はじめてのテニスを楽しまれた。公私ともおいそがしかったお二人もこの日ばかりはラケットのさばきも軽く、ボールは快よくはずんだ。見るからにむつまじく御幸福な日々の生活である。 東京ローンテニスクラブにて 昭和三十四年六月十七日 第九一二号 日本写真新聞社