ダレス国務長官は在職6年間に86万キロ、地球の20周を飛んだ。「冷戦の立役者」といわれながらも世界の外交史上に残した偉業はつきない。初夏の太陽がさんさんとふりそそぐアーリントン墓地に悲しく響く葬送曲が、ガンのためとこしえに帰らぬ第53代国務長官に最後の栄光となった。 メモリアルブリッヂを渡りアーリントンナショナル墓地に向かう葬儀車 演説する反共の闘士 故ダレス国務長官 昭和三十四年六月十日 第九一一号 日本写真新聞社