新春恒例の天皇陛下と国民の新年交歓会である国民参賀が、松の緑も新雪にはえてひときは美しい皇居広庭で行われた。二重橋を渡った参賀の人波はおよそ十一万人。皇后様がかぜ気味のため陛下お一人でお出まし、午前午後の八回にわたって特設台の上から国民のあいさつに応えられた。 新雪を踏んで二重橋を渡る参賀の人々 昭和三十四年一月十四日 第八九一号 日本写真新聞社