五億円の巨費と延べ一万五千人の奉仕で明治神宮の神殿が完成、このほど神宮関係者ら三千人が参列し、盛大な遷座の儀式が行われた。この夜、すべての灯火は一せいに消されおごそかな楽の音と警ひつの声とともに、七十人の神官に守られて、二体の御神体が仮殿から神殿へと移された。 昭和三十三年十一月十二日 第八八三号 日本写真新聞社