フィリピン諸島遺骨収集の旅程もなかばを過ぎ、各地から当時を忍ぶなまなましい通信がとどいている。南方全域の半数に及ぶ四十七万の遺骨が風雨にさらされて十三年、いま、代表十八名の手で、ようやく故国の息吹にふれている。これは草むすかばね、戦場ルソンの跡である。(AP) ジャングルをとう破して遺骨をもとめる代表たち 下・収集した遺骨に祈る青木神父《共にルソン地区》 昭和三十三年二月十九日 第八三二号 日本写真新聞社