重さ35トン、乗員四名、口径九センチのキャノン砲ををかかえ、時速45キロでつっ走る。防衛庁ご自慢の国産「特車」がこのほど三菱下丸子工場で製作された。現在二台目の制作中とあるが、値段を聞いては、国民たるものいささかゾッとしないわけにはいかない。 工場で下検分する増原防衛庁次長(右から2人目) 昭和三十二年一月二日 第七六七号 日本写真新聞通信社