皇居横千鳥が淵ですわり込みを続けている留守家族たちは、「重光さんのときもすぐ妥結するような話だったのでうっかり喜べないが、鳩山さんが行けば、ブチこわしになるようなことはないでしょう」と、テントには三週間ぶりに笑声がわいた。 昭和三十一年十月十七日 第七五四号 日本写真新聞通信社