源頼朝旗あげの地伊豆山で、佐々木信綱、五島美代子ら歌人各氏と地元民も加えて、歌人将軍実朝をしのぶ歌会が催された。あいにく雲があつく名月は見えず、かがり火をたき舎人の奏でるしょう、ひちりきの音のとけてゆく中で、三十一文字の歌が〝見えぬ満月〞に捧げられた。 海岸から740段の石段の上にある神社まで、カゴにゆられて到着 古式二条流の月見会の奏楽 昭和三十一年十月三日 第七五一号 日本写真新聞通信社