映画「真昼の暗黒」で大反響を呼んだ八海事件上告審は、十日と十一日、最高裁大法廷で開かれた。弁護側は「原審の認定は全く根拠がない」と主張、検察側は「吉岡自供の信頼性」を主張、まっこうから意見が対立した。判決宣告は早くてもこの秋ごろといわれている。 記者団と会見する被告側の人たち 写真右より、阿藤被告の妹、松崎被告の母、久永被告の母、土岡喜代一氏(広島市議)、正木ひろし氏 昭和三十一年七月二十五日 第七四〇号 日本写真新聞通信社