もと手品師だったアイニポアー伍長がある日、ちょっと胃が痛いと言うので調べたところ、どうもおかしいので、ついに切開手術をした。その結果がごらんの通りで、よっぱらって手品をやった時の失敗の品々が、十九年間たまりたまって、これだけになったのだろうということである。 昭和三十一年五月三十日[第七三一号] 日本写真新聞通信社