恒例の札幌の〝雪まつり〞は四日開かれました。しかし、ことしは例年よりも四、五度も暖く、雪をあつめるのに一苦労。それでも、ばい煙に薄よごれた雪をやっとかきあつめて、雪の彫刻をつくりあげましたが、ごらんの通り、どの作品も土まじりの真黒というしまつでした。 昭和三十一年二月十五日 第七一四号 日本写真新聞通信社