一九五五年もめまぐるしい中に暮れていこうとしている。めぐりきた終戦後十年、ことしの日本の最も明るい話題はなんといつても「全国的な大豊作」の朗報であろう。しかし、そのかげには海難事件、大火などの不幸が相ついでおこつて、きたるべき年への反省を警告している。 日ソ交渉開く 大豊作 浜村ボストンマラソンで優勝 紫雲丸沈没 津市で女学生海難にあう 昭和三十年十二月二十八日 第七〇七号 日本写真新聞通信社