原子爆弾によつて顔に大きな傷をうけた広島の娘たちが、その治療のため渡米してから約半年になる。写真はいまニユーヨークのマウント・シナイ病院で治療をうけているその人たちの近况である。食卓上に日本製の醤油の見えるあたり、彼女らを包む暖かいふんい気が想像されよう。 昭和三十年十一月十六日 第七〇二号 日本写真新聞通信社