独立後はじめての総選挙にインドネシアはわき立つた。しかし悩みのたねは全人口七千八百万の約八割が文盲であること。そこで政党の絵看板を覚え、投票用紙の中から同じ絵を探しだし、そこに穴をあける方法を採用した。かくて国中、政党の林立となつた次第。 ある投票所において 昭和三十年十月十二日発行 第六九七号 日本写真新聞通信社