六月二十日の皆既日食は、今世紀における一ばん大きな日食であつた。ここ、インドでは、聖なるガンヂス川に身を清め〝黒い太陽〞に祈り、はては、下アゴに串をつきさしていばらにふす苦行で、大いなる神、太陽の〝苦難〞からの解放を祈つた。 礼装したシンズー族の少年 いばらにねて苦行する少女 水浴して太陽の厄を祈る巡礼者たち 昭和30年7月13日 第685号 日本写真新聞通信社