文化版(1) 幾星霜の辛酸の後に見る故国の春ではある。二十日、ソ連からの第二次帰国者四百二十名が興安丸で舞鶴港に帰ってきた。国は破れ、人は代われども、故国の山川は変らぬ温容をもつて、帰国者を迎え、だきかかえたであろう。 昭和二十九年三月二十八日発行 第五六三号 日本写真新聞通信社