文化版(2) 吉葉山は遂に待望の、しかも全勝優勝をなしとげた。実力をもちながら不運にわざわいされて、大関の地位にあること十場所、今初場所は〝相撲に開眼〞したといわれる吉葉山は元気一杯、三横綱をほうり、ここに横綱の栄冠への道を開いた。 昭和二十九年一月二十八日発行 第五四六号 日本写真新聞通信社