時亊速報版(1) 燈火親しむころともなれば、俗人もそぞろ書物などを購う気を起し、出版屋は売んかの商魂たくましく、人の世はまさに全集ラッシユを現出しつつある。小生、チンバンジーなりといえども 燈下の下独り坐して書をひもとくの楽しみを知る。かくてかくの如し。 第四百九十二号 昭和二十八年九月十三日発行 日本写真新聞通信社