文化ニュース　Ｎｏ．３４８（１）　はてしなき紛争

石油をめぐる英イ紛争は国連安保理事会において白熱の議論の中心となつているが、自から病軀をおして出席したモサデグイラン首相は一歩も主張を譲らず、その討議はパリの総会にもちこされる可能性さえある、いずれにしても戦略的に、又資源的に最も重要な地域の一つであるだけに英イ紛争の結果は世界中の関心事である。
（左上）米国に到着直後靜養のために入院したモサデグイラン首相を見舞うエンテザーム議長㊨とリー事務総長㊥。
（左下）精油所を後にアバダンを引揚げる英人技術者逹。
（上）モサデグ首相（左端）の出席の安保理事会で所信を披歴するジエブ英代表（右端）。
第三百四十八號　昭和二十六年十一月五日發行
日本写真新聞通信社