写真ブンカニュース カガクバン ナンバー337 3 ケツエキノナカニスムムシガイル
S1H1634027521
文化ニュース 科學版 No.337(3) 血液の中に住む虫がいる
内容
血液の中に寄生して人間を死に至らしめる住地吸虫はアフリカ、中東、西太平洋諸島、南鮮、南支の淡水の卷貝の中で発生し、全世界で凡そ一億一千四百万の患者がいる。ニューヨークのウインザロープ研究所では生物学者や科学者を動員してこの恐ろしい病氣を撲滅する新しい藥品の製作に沒頭している(アクメー日米)
(左)この研究の試驗台として養殖された卷貝がビーカーに移される。この後に住血吸虫の卵で発病させる。
(左)この住血吸虫を撲滅する藥品の完成のために感染した肝臓、腸の記録をとるバーベリアン博士。博士はこの研究における最高権威と言われる。(下)発病した卷貝は解剖されて次々に作られる各種の驅除藥の効果が研究される。
第三百三十七號 昭和二十六年八月十三日發行
日本通信社
原文