文化ニュース　科學版　Ｎｏ．３３６（３）　音速飛行への功労者　

航空機はついに音速飛行時代に入ったこの超高速度はエンジンは勿論、それ以上機体の型、即ち空気抵抗の研究が重大な基礎となる。米国のドライデン博士はこの研究に献身し、音速飛行を可能ならしめ、一九五〇年の航空学最高の栄誉譽ガゲンハイム賞をを得た。（USIS提供）
（上）米国最新型のロケット戰闘機（左）ラングレーフイールド研究所の水槽に浮ぶマーチン飛行艇の模型の側に立つ博士。このタンクは半哩以上の長さがあり、水の抵抗を調査する。
（上）大きな風洞の中で新型機体の風洞テストの準備を調査している博士。（左）ワシントンの事務所における博士の時間は大学や軍関係、航空機技術者の指導や講義にあてられ、その他の時間は遠い研究所で研究に沒頭し、航空術発達のため非常な努力を続けている。
第三百三十六號　昭和二十六年八月六日發行
日本通信社