雨が降り出しそうな八日の朝東京品川の沖合は恒例の荏原神社の“カッパ祭り”でにぎわった。これはお面をつけたオミコシが遠浅の海にほおり込まれ荒ナワを巻いた若衆たちが鳥肌を立てながら水中を駆けまわるもので、宝暦元年(一七五一年)から行われている伝統の“海を渡る祭礼”だという。写真はその“カッパ祭り” 昭和二十九年六月十六日発行第一九八号 時事写真新聞社