時事通信フォトサービス第３３２号（７）堤防のまもり　渡良瀬川右岸で水防演習　（８）舞台のプールで板飛込み　鏡に映して見せるのがミソ

（国内ニュース）「関東一帯が大雨、洪水警報発令」－－という想定で七月十五日朝から関東一都六県の水防団１５００人が出動、夜来の雨の中を大がかりな水防演習が行われた。ところは利根川上流栃木県足利市の渡瀬川右岸。天災は忘れたころにやつてくる。昭和２２年の大水害をふたたびくりかえすなと水魔にそなえる熱心な訓練がつづけられた。
つみ土俵（土俵を堤防につんで水のあふれるのを防ぐ）　五徳ぬい（堤防にさけ目が入つたとき竹を組合わせ土俵で重しをする）　たたみばり（古たたみを堤防にクイでつける）　月の輪（土俵を月の輪のように積み上げる）
（芸能）東京都内有楽町の劇場で『夏のおどり』と題して、納涼気分を一ぱいに舞台にビニールプールをこしらえ踊り子が流行の水着姿で泳ぎ廻りこれを反射鏡に映して凉味を満喫させている。写真はハワイ観光船の場面。
昭和二九年七月二五日発行　第三三二号
時事通信社