時事通信フォトサービス第３２５号（３）とうとう出かける吉田首相　（４）農繁期は共同作業で

（国内ニュース）何しにゆくのだ、国民に知らさないのはけしからん、よけいな約束してくるな・・・・やいの、やいのとわきたつ世論にも、にがむしをかみつぶしたようにそっぽをむいていた首相は、とうとう六月四日、五十余日の世界周遊の旅にのぼります。写真右上から一足先にたつた向井忠晴氏、ホステスの麻生和子夫人、小畑通訳官、松井官房長。
（農林）今年は梅雨が早く来て、文字どおりねこの手もかりたい田植どき、一年中で一番忙しい農繁期がやつて来た。田植以外の仕事はできるだけ減らさないければならない。それには共同炊事や託児所が必要だ。共同洗濯、野良着の修理所も欲しい。今、農村は少しでも能率を上げようと老人も子供も総動員で、生活改善や合理化と懸命に取組んでいる。（千葉県香取郡新島村・安房郡神戸村にて）
昭和二九年六月一日　第三二五号
時事通信社