孫基禎選手のゴールイン（ベルリンオリンピック記念アルバム）

第１１回オリンピックベルリン大会　記念写真帖
チョッキには日の丸が縫われ、右手にハンカチを結ばれた孫　基禎は、ゴールまで全力を出して走り、記録的なタイムでテープを切った時、競技場では、賞賛の嵐が数分間続いた。チャンピオンは、わずか２２歳で、元気で疲れていなかった。マラソンのゴールで、そのような様子を見たものは今まで誰もいなかった。しばらくの間、彼は草の上に座り、ランニングシューズを脱いだ。出発地点で捨てたセーターを取り上げた。あたかも彼は、自分の後ろにだけ道があるかのように消えた。（記念写真帖のドイツ語と英語による解説を直訳）