焼けた野々宮ビル

昭和20年（1945）3月10日の東京大空襲の翌日に撮影された九段下交差点付近。左手の焼け残ったビルは野々宮ビル。昭和11年（1936）に建てられ、1階と2階には野々宮写真館が入っていた。3階から8階までは同写真館が経営するアパートで、木村伊兵衛が写真部長を務める出版社の東方社がアパート内に事務所を構えていた。同アパートの跡地は現在、北の丸スクエアとなっている。