防空演習には防火訓練、待避訓練、撃墜模擬訓練、非常用炊出訓練などがあった。大きな防空演習の場合は、前もって新聞やラジオなどで予定の通知がなされていた。写真にあるのは、東京駅付近での帝都防空訓練の様子である。1943(昭和18)年には空襲がなかったため、石川光陽の写真は防空演習が中心の撮影となったようである。