写真ウエノドウブツエンノゾウ S1H0909006967

上野動物園の象

内容

昭和18年(1943)頃になると、空襲が激しくなってきた。大都市がねらわれはじめると、東京では上野動物園で飼っている猛獣をどうするかという問題が出てきた。もし、動物園に爆弾が落とされ、檻(おり)が壊され猛獣たちが逃げ出したら、恐ろしいことが起こってしまうので、付近の住民の不安を取り除くための話し合いがもたれたり、殺すことは可愛そうだからどこか地方の動物園へ送って育ててもらおうという意見も出たりしていた。動物園の人気者ゾウもその処分をどうするのかといって園内でもめていた。

原文