大福の早食い無料看板に集まる人々。戦前、日本最大の歓楽街だった浅草も昭和20年(1945)3月10日の東京大空襲で焼け野原になってしまった。戦後、焼け跡にバラック小屋が建ち始め、その中でも人工甘味料のズルチンやサッカリンを使った大福もちを売る店が人気を集めた。看板には「30分以内に大福を12個食べたら只(タダ)」という浅草らしいあおり文句もみえる。