昭和の初めは、カフェー華やかなりし頃で、東京のあちこちに写真のようなカフェー街があり、高円寺南口にあったこの通りもそのひとつ。高円寺界隈がにぎやかになったのは、昭和に入ってからのことで、関東大震災で焼け出された人たちが、郊外のこのあたりに移り住んだのがきっかけだということである。