東京市養育院

養育院は、病院・乳児院・孤児院・養老院などの機能を併せ持った窮民救済施設として、明治５年（１８７２）１０月１５日に開設された。大正１２年（１９２３）年９月の関東大震災発災当時、大塚にあった本院は被害を受けた。震災後は本院機能を板橋分院（大正３年１０月開設）の隣接地へ移転。本院機能を板橋へ移転させることは震災前から予定されていたものであった。
写真は大正１３年（１９２４）に完成した板橋の本院事務所と翌１４年（１９２５）に建立された渋沢栄一の銅像。渋沢栄一は明治７年（１８７４）年より養育院の運営に関与し、明治９年（１９７６）５月１１日に養育院事務長に任命され、亡くなるまで運営責任者を務めた。