写真カミカゼゴウ
S1H0909001758
神風号
内容
昭和12年6月5日、航空愛国週間の啓発を目的に逓信省、朝日新聞社、帝国飛行協会主催、陸軍省後援のもと開催された「大航空ページェント」で撮影された「神風号」。垂直尾翼には「九十四時間 東京~ロンドン」の文字がみえる。
朝日新聞社は英国王ジョージ六世の戴冠式奉祝のため純国産機で東京からロンドン間100時間の記録飛行に挑むと発表。昭和12年4月6日、飯沼正明飛行士と塚越賢爾機関士が搭乗し、立川を出発。世界最速記録を樹立した。
朝日新聞社は亜欧連絡飛行を、当時陸軍の試作司令部偵察機として抜群の好成績を発揮したキ-15(後の九七式司令部偵察機)をもっておこなった。 朝日では陸軍の承認を得て、その試作2号機を三菱から購入し「神風」と命名。同機は昭和12年3月に完成し、3月25日に朝日新聞社に引渡された。三菱は民間機の名称として「雁型」を採用している。
原文