満洲国皇帝・溥儀(ふぎ)は昭和10年(1935)4月に初来日した。4月2日に大連を出発し、6日に横浜港へ上陸。汽車で東京へ向かい、昭和天皇は東京駅のホームで出迎えた。馬場先門には奉迎門がつくられ、沿道には来日を歓迎する人々でいっぱいになった。7日は靖国神社のほか、明治神宮外苑の聖徳記念絵画館、大宮御所を視察している。