戦前、建国記念日(2月11日)は、紀元節と言って、1872(明治5)年に政府が定めた神武天皇即位の日であった。この日、各家庭の前には国旗が掲げられ、年間行事の一つとして賑やかだった。上野公園や皇居前広場などでは町内会なども集まって、建国祭の記念式典が盛大に実施されていた。混乱を防ぐため警備のため多くの警察官が出動していた。光陽もこの日、警備風景を撮影するためかり出されていた。